質的研究のコード化・カテゴリー化を体系的に解説|実践ガイド

逐語録とは|質的研究 用語集

time 2026/01/21

読み方 ちくごろく
英語表記 verbatim transcript
関連カテゴリ コード化に適した逐語録

逐語録とは

逐語録とは、インタビューや会話の音声を一字一句そのまま文字に起こした記録である。「逐語」は「言葉を逐一(一つずつ)」の意味で、発言を省略・要約せず忠実に文字化したものを指す。

質的研究では、この逐語録が分析対象となる一次データとなる。コード化カテゴリー化の精度は、逐語録の質に大きく左右される。

具体例

看護師へのインタビューで「あのときは本当に、何て言うんですかね、どうしていいか分からなくて」という発言があった場合、逐語録の作成ではその発言どおりに文章化することが求められる。フィラーや言い淀みなどの要不要の判断はこのインタビュー逐語録をどのように用いるかにもよるため、研究者ごとに判断すべき事柄である。

よくある疑問

逐語録と議事録の違いは?

議事録は発言の要点をまとめたものであり、作成者の解釈が入る。逐語録は発言をそのまま記録するため、元のニュアンスが保たれる。質的研究では、解釈を加えない逐語録が必要となる。

逐語録は自分で作るべき?

研究者自身が作成すると、インタビュー時の文脈を思い出しながら作業できる利点がある。一方、膨大な時間がかかるため、外部委託も選択肢の一つである。委託する場合は、研究目的に応じた精度(ケバ取り等)を指定することが重要である。

関連用語

この記事を書いた人

タイナーズ 代表 西山勝之

タイナーズの代表者。2006年以来、議事録作成は元より、整文、要約、質的研究素材づくりなど、広く言語に関わる業務の陣頭指揮を執っている。言語学を応用した研究領域の大学院既卒者(修士)。表現のニュアンスを大切にしている。