質的研究のコード化・カテゴリー化を体系的に解説|実践ガイド

現象学的アプローチとは|質的研究 用語集

time 2026/01/21

読み方 げんしょうがくてきアプローチ
英語表記 phenomenological approach
関連カテゴリ 質的研究の基礎

現象学的アプローチとは

現象学的アプローチとは、人々が経験する現象の本質的な意味や構造を明らかにしようとする研究アプローチである。

当事者の主観的な体験世界を深く理解することを目指し、研究者は自らの先入観を括弧に入れ(エポケー)、対象者の語りに忠実に向き合う。

具体例

「慢性疼痛とともに生きるとはどういう体験か」を研究する場合、痛みの強度を測定するのではなく、患者が日常生活の中で痛みをどのように感じ、どう意味づけているかを深く聴き取る。

インタビュアーに求められる能力

現象学的アプローチは回答者の話から本質的な部分を見抜く理解・洞察能力と、それを適切な質問として言葉にする言語表出能力が求められる。

この2つが揃わなければ、インタビューは表面的なやり取りに終わり、体験の本質には迫れない。現象学的アプローチは、理念として語られることが多いが、実践するには相応の力量が必要だ。

現象学的アプローチは難しい|インタビュアーに求められる2つの能力

よくある疑問

グラウンデッド・セオリーとの違いは?

グラウンデッド・セオリーは理論構築を目指すのに対し、現象学的アプローチは体験の本質的構造の記述を目指す。理論を作るか、体験を理解するかの違いである。

関連用語

この記事を書いた人

タイナーズ 代表 西山勝之

タイナーズの代表者。2006年以来、議事録作成は元より、整文、要約、質的研究素材づくりなど、広く言語に関わる業務の陣頭指揮を執っている。言語学を応用した研究領域の大学院既卒者(修士)。表現のニュアンスを大切にしている。