質的研究のコード化・カテゴリー化を体系的に解説|実践ガイド

逐語録作成を外注すべき理由|コード化の精度を上げるために

time 2025/12/05

ときどき、
「逐語録はもう手元にあるので、コード化・カテゴリー化だけお願いできますか?」
というご相談をいただきます。

お受けできないわけではないのですが、正直なところ、あまりおすすめしていません。というのも、お客様がご自身で作成された逐語録には、どうしてもその方なりの書き起こし方や表記のクセが入っているからです。

「ここは重要じゃないな」と感じた部分が省かれていたり、要点だけが抜き出されていたり。意図せず、あるいは意図的に、編集が入っていることが多いんですね。その逐語録の「つくり」そのものは良いですが、コード化・カテゴリー化をするとなると話が変わってきます。この工程では、正確で網羅的な逐語録が欠かせません。元の音声を忠実に拾えていない状態でコード化・カテゴリー化を行うと、どうしてもコードとカテゴリーが未成熟になってしまいます。(厳密には、カテゴリーは発言内容とコードをもとに作るため、コードが未成熟だとカテゴリーも未成熟になります)

そのため、私たちとしては、できるだけ逐語録の作成段階から関わらせていただくことをおすすめしています。逐語録とコード化・カテゴリー化の両方を一貫して行うことで、より確かな結コード化・カテゴリー化されたエクセルファイルをご提供できるからです。

この記事を書いた人

タイナーズ 代表 西山勝之

タイナーズの代表者。2006年以来、議事録作成は元より、整文、要約、質的研究素材づくりなど、広く言語に関わる業務の陣頭指揮を執っている。言語学を応用した研究領域の大学院既卒者(修士)。表現のニュアンスを大切にしている。